YAPC::Kyoto 2020 まで二ヶ月を切り、そろそろ京都までの移動手段を考えて始める頃でしょうか。
今日の記事はid:azumakuniyuki が日本各地から京都までの移動手段をいくつか紹介する内容でお送りします。
京都の玄関口
この記事では京都=JR京都駅 としています。京都駅から会場である京都リサーチパーク までの行き方は別のエントリにて紹介予定です。
玄関口であるJR京都駅
移動手段をいろいろ
新幹線
やはり最初は王道の新幹線、とにかく速い、乗りやすい。なお、毎年3月のダイヤ改正 に伴って変更があるかもしれませんのでご注意ください。
東京からのぞみ号
EX早特21 を3月6日まで に予約すると、東京→京都間は、のぞみ普通車の指定席が通常14170円のところ、
なんと11000円 で済みます。所要時間2時間ちょい、86円/分ですね。ただし21日前までに予約必須、出発時間の指定 がありますので、
詳細はEX早特21 のサイトでご確認ください。
博多からのぞみ号
長距離区間 ならEX早特 が良いでしょう。一ヶ月前から三日前までに予約をすれば、
博多→京都間が通常15380円のところ、なんと12570円 (77円/分)で乗れます。
しかもEX早特はグリーン車 も対象になっているので、本来なら22430円もする博多→京都間のグリーン車 がなんと16240円 (99円/分)です!
EX早特は長距離区間 のみの設定なので、博多・小倉→京都の設定しかありませんが、九州からお越しの皆さんは検討に値するのではないでしょうか。
ひかり号自由席
東海道新幹線
僕はほぼ京都から出ないのですが、東京へ出張するときはひかり号の自由席に乗ります。理由は、隣に誰かが座ってくる確率が低い からです。
のぞみのように速くなくても良い、むしろ隣が空席な状態でゆっくり気を使わずに移動したい望みを叶えるのがひかり号です。
逆にこだま号は、こだま号しか止まらない駅を利用する人で比較的混雑する傾向にあります。混雑を避けて遅くもなく速くもない時間で移動するならひかり号一択です。
東京→京都のひかり号自由席は2時間42分で13320円 、82円/分です。
高速バス
高速バス、新幹線に比べると多少の体力を消耗する傾向にありますが、そこそこ安価で「寝て起きたら京都」な移動ができます。
またまた私事ではありますが、東京出張からの帰りに高速バスを使うことがあります。理由は京都まで行くひかり号の最終便が早い(確か20時台)からです。
というのも、せっかく東京へ来たならば東京の酒場へ寄りたいのが心情、ところが仕事が18時に終わって東京駅まで移動して20時前半の新幹線に乗るには些か時間に余裕がありません。
三列シートの良いバス
そこでバスです。3列シートの良い夜行バスなら8000円前後 で渋谷・新宿・東京駅周辺から22時や23時以降に出る便がたくさんあります。
良いバスは各席にコンセント完備、遮光カーテンがあり、トイレも付いてて長旅でも安心です。
あとはバス乗り場に近い酒場で飲んでバスに乗って寝て起きたら京都、だいたい8時間-10時間ぐらいの行程、20円以下/分です。
到着するのは概ね京都駅の南側、八条口 と呼ばれる一帯です。まれに京都駅から少し離れた三条や四条に停まるバスもありますが、市街地なので大丈夫です。
確保している宿の場所によっては三条や四条で降りた方が好都合かもしれません。
だだし、深草 バス停に停まるバスもありますのでご注意ください。深草 バス停は京都駅からわりと離れた名神高速 のバス停で京阪電車 の藤森駅 (ふじのもり)、
または京都市営地下鉄 の竹田駅 まで歩いて電車に乗って京都駅まで行く必要があります。
どうしても新幹線が動いていない時間帯に京都へ向かうってことなら高速バスも有力な選択肢の一つです。
飛行機
皆さんご存知のとおり、京都市 にも京都府 にも空港はありません。しかも隣接する滋賀県 にも奈良県 にも空港はありません。
京都駅から(まで)利用しやすい空港は、伊丹空港 (兵庫県 伊丹市 )と関西国際空港 (大阪府 泉佐野 市)と神戸空港 (兵庫県 神戸市)の三つです。
関西国際空港
まず、京都に直線距離的に一番近い空港が伊丹空港 になります。伊丹空港 からJR京都駅までの主なルートは2つあります。
空港リムジンバスを使う
こちらは、伊丹空港 からJR京都駅まで直通乗り換えなしのルートになります。バスに乗りさえすれば迷うことは無いのでおすすめです。注意点はバスなので、渋滞等による遅延といったところでしょうか。バスは20分に1本出ています。乗車時間は標準で1時間弱です。
空港へ直行するリムジンバス
www.okkbus.co.jp
鉄道を使う
鉄道を使うルートは、一旦、大阪梅田駅に出てから乗り換える方法が良いと思います。伊丹空港 からモノレールで1駅乗って蛍池駅 で下車、蛍池駅 から阪急電車 で大阪梅田駅まで出ます。急行大阪梅田駅行き・普通大阪梅田駅行きの2本が走っていますので、案内表示で早く到着する方を選んでください。列車の前後ちょうど真ん中あたりの車両に乗って下さい。阪急大阪梅田駅は2階中央改札口を出ると、JR大阪駅 までスムーズに移動できます。JRで大阪駅 からJR京都線 で新快速または快速の早く到着する列車を選べば大丈夫です。乗り換え時間等込みで約1時間半弱くらいです。
roote.ekispert.net
関西国際空港 は大阪府 の南部に位置しており、京都までの距離は意外と遠いです。しかし、関西国際空港 から京都へ乗換なし電車1本で行ける "特急はるか" があります。乗車券1910円の他、特急券 が必要(自由席990円・指定席1520円・グリーン車 2290円)ですが、旅気分を満喫するならアリな選択です。乗車時間は80分です。
関空 -京都の直行便はるか
roote.ekispert.net
意外と穴場なのが神戸空港 を利用するルートです。神戸空港 からポートライナー (モノレール)で三宮(さんのみやと読みます)まで出て乗り換えです。徒歩でJR三ノ宮駅 へ。JR三ノ宮駅 は阪急神戸三宮駅 は非常に近いのでお間違えないようご注意下さい。JR三ノ宮駅 からJR京都駅までは新快速1本で乗換なしで行けます。所要時間は乗り換え込みで約1時間半、伊丹空港 ルートとほぼ同じ時間(しかも乗り換えは1回のみ)で行けるのでこちらもおすすめです。
roote.ekispert.net
船
考え方を変えて力一杯ゆっくり行く のも良いかもしれません。のんびり移動の代表といえば船、フェリーです。
新日本海フェリー で京都へ来られるなら小樽・苫小牧(とまこまい)近辺にお住いの皆様は特におすすめです。
所要時間は小樽→舞鶴 (京都府 舞鶴市 )で約21時間、苫小牧(苫小牧東港 )→敦賀 (つるが・福井県 敦賀市 )で約20時間、どちらの航路も運賃は一番安い二段ベッドの寝台で10700円 です。
小樽港から出航するフェリーはまなす
また新日本海フェリー には、苫小牧東港 を出て秋田港と新潟港によって敦賀 まで行く便があります。
新潟→敦賀 で約12時間の6000円(雑魚寝の部屋・旧二等寝台)か7000円(二段ベッドの寝台) 、秋田→敦賀 で約20時間の7700円(雑魚寝の部屋・旧二等寝台)か9300円(二段ベッドの寝台) です。
秋田や新潟から敦賀 へ行く南行 きは、日曜日に出航する便(月曜日に敦賀 港に到着)しかありませんので、YAPC::Kyoto 2020 に合わせるとなると
少し予定が組みにくいかもしれません。
フェリー内部は結構広い
また、小樽港も秋田港も新潟港も敦賀 港も舞鶴港 も、どの港も海の近くにあります。つまり、鉄道の駅からは離れているので、駅→港も港→駅もバスに乗るか、
あるいはタクシーを使う必要がある点はご注意ください。
東舞鶴駅 から京都へ向かう電車
そして、敦賀 港の最寄駅である敦賀駅 から京都駅までは、北陸本線 ・敦賀 →米原 (乗り換え)→琵琶湖線 ・米原 →京都で約2時間、1690円 ほどかかります。
舞鶴港 の最寄駅である東舞鶴駅 から京都駅までは電車で約2時間半、
舞鶴線 ・東舞鶴 →綾部(乗り換え)→山陰本線 ・綾部→園部(乗り換え)→嵯峨野線 ・園部→京都で1980円 ほど、東舞鶴 から3730円を払って特急に乗れば1時間半ぐらいの京都駅直通 です。
船を降りて以降もそれなりに時間がかかりますので、フェリーの乗船時間と合わせて出発から24時間程度はかかると思ってください。
時間がたっぷりあるなら10円以下/分の費用でのんびりいけます。20% OFFの学割もあるので学生さん向きかもしれませんね。
フェリーにはフードコートもある
新日本海フェリー のフードコートで買ったポテトとビール
フェリーは能登半島 など陸地に近いところを航行するときや寄港するとき以外は携帯電話の電波すら入りません。
持ち込んだカップ 麺を食べたりゴロゴロしたりお風呂に入ったり持ち込んだおやつを食べながらデッキで海を眺めたりラウンジで新聞を読んだりレストランで食事をしたり
ビールを飲んだり、とにかく社会から少し離れてゆっくりできる最高の環境がフェリーです。
京都に着いてから宿屋に駐車場がある前提ですが、車やバイクをフェリーに乗せても良いですね。
ただし、船酔いする方には絶対おすすめしません。
三月といえども天候によっては荒れ狂う日本海 を20時間も耐え抜くのは困難です。
早めの予約を
以上、陸路・空路・海路での京都入り方法をいくつか紹介しました。
三月、特に春休みに入っている時期ですので、旅行をする方も多いでしょう。
どの経路をとるにしても宿屋の確保と同じく早めの予約が肝心です。
それではスタッフ一同、三月に皆様と京都でお会いできることを楽しみにしています。