YAPC::Japan 運営ブログ

YAPC::Japan各開催地の情報などをまとめていきます。

YAPC::Hiroshima 2024に応募されたトークのプロポーザルを眺めてみよう & 投票してみよう!

YAPC::Hiroshima 2024広報担当の id:papix です. 気がつけばもう10月, YAPC::Hiroshima 2024の開催まであと約4ヶ月ちょっと, というところでしょうか.

blog.yapcjapan.org

以前, こちらのエントリでもご紹介しました通り, YAPC::Hiroshima 2024は当日披露されるトークのプロポーザルを大絶賛募集中です. 今回はプロポーザルの管理にforteeを利用しているため, 以下のページよりプロポーザルを提出することができます.

fortee.jp

そして, forteeではプロポーザルの一覧が閲覧できるようになっていることをご存知でしたか? 以下のページから, 現時点で応募頂いた全てのプロポーザルが閲覧できるようになっています.

fortee.jp

現時点でも, 様々な話題のプロポーザルが集まっていることがよくわかりますね. 当日が楽しみです!!!

「これは!」と思うトークに投票してみよう!

forteeには, プロポーザルに投票する仕組みがあるのをご存知でしたか? 例として, 自分の提出したプロポーサルのスクショを利用しますが...

下の方に, 「☆」マークがありますよね. これを押すとそのプロポーザルに投票することができます(「☆」が赤くなり, その隣の数字が1つ増えます). 「これは是非聞いてみたい!」というトークがあれば, 「☆」を押して投票してみてください. 選定を行う際, 参考にさせて頂きます!

※「☆」をたくさん集めたトークが必ず採択される訳ではありませんので, 予めご了承ください


YAPC::Hiroshima 2024のプロポーザルの締め切りは, 2023年10月16日(月) 18:59 (JST) の予定です. あと2週間ちょっととなりますので, 皆様のプロポーザルのご応募と投票, お待ちしております!!!

YAPC::Hiroshima 2024のゲストとして杜甫々さん、曽根 壮大さんに登壇いただくことが決定しました!

こんにちは, YAPC::Hiroshima 2024 広報担当の id:papix です.

yapcjapan.org

いよいよ公式サイトが公開され, 開催に向けて進み始めたYAPC::Hiroshima 2024ですが, 過去に開催されたYAPC::Japanに負けず劣らずのゲストにご参加いただけることが決定しました!

まずは、X(旧Twitter)では既報ですが, キーノートスピーカーとして「とほほのperl入門」などでもおなじみ, 杜甫々さんにご登壇いただくことが決定いたしました!


杜甫々 (Tohoho)

「とほほのWWW入門」サイト管理者
1988年大学卒業後IT関連会社に入社。1996年から個人活動としてWebに関わる技術情報の発信サイト「とほほのWWW入門」を運営してきました。HTML/JavaScript/CSS、各種プログラミング言語フレームワークなどの入門情報を発信しています。最近はWeb技術もネタが尽きてきて陶磁器、洋楽、中国語、韓国語、タイ料理など様々な「○○入門」の発信に手を出しつつあります。


杜甫々さんの各種「◯◯入門」にはお世話になったという方も多いのではないでしょうか. YAPC::Hiroshimaでどのようなお話をしていただけるのか, 大変楽しみです!

そして, キーノートをご担当いただく杜甫々さんに加えて, ゲストとして, 広島出身の曽根 壮大(そーだい)さんにご登壇いただくことも決定しました!


曽根 壮大 (Taketomo Sone)

合同会社 Have Fun Tech 代表社員 / 株式会社 Linkage CTO
数々の業務システム、Webサービスなどの開発・運用を担当し、2017年に株式会社はてなでサーバ監視サービス「Mackerel」のCRE(Customer Reliability Engineer)、株式会社オミカレの副社長/CTOなどを経て、合同会社Have Fun Techを起業。 その後、株式会社リンケージのCTOとしてJOINし、Have Fun Techの経営と二足の草鞋を履きこなしている。コミュニティでは、Microsoft MVPをはじめ、日本PostgreSQLユーザ会の理事として勉強会の開催を担当し、各地で登壇している。builderscon tokyo 2017、YAPC::Kansai 2017 OSAKAなどのイベントでベストスピーカーを受賞。分かりやすく実践的な内容のトークに定評がある。 他に、岡山Python勉強会を主催し、オープンラボ備後にも所属。著書に『Software Design』誌で、データベースに関する連載「RDBアンチパターン」をまとめた『失敗から学ぶRDBの正しい歩き方』(技術評論社)。


YAPC::Hiroshima 2024は「what you like」をテーマに, Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンスを目指して準備を進めています. 現在, 超豪華ゲストとともにカンファレンスで登壇いただくスピーカーの募集を行っております. 詳しくは, こちらのエントリをご確認ください.

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また, 様々な領域で活躍するベテラン, 中堅はもちろん, 若手や学生エンジニアも参加するYAPC::Hiroshima 2024にご協賛いただけるスポンサーも募集しております. 詳しくは, こちらのエントリをご確認の上、ぜひご検討ください.

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近日中には, チケットの販売も開始する予定です. 続報については, このブログや公式サイト, YAPC::JapanのX(旧Twitter)アカウント( yapcjapan (@yapcjapan) / X )にてお知らせしてまいりますので, ぜひご確認ください!

どうやって行く? YAPC::Hiroshima 2024で広島へ行くための交通手段の代表例をご紹介!

こんにちは, YAPC::Hiroshima 2024 広報担当の id:papix です. 2023年2月10日に開催が決まったYAPC::Hiroshima, 何だかんだで実はあと半年... もありません.

そして, ご存知でしたか? 2月12日(月曜日)は, その前日が建国記念の日のため, 振替休日になっています. つまりは3連休です. 多くの観光客が広島を訪れることが想像されるため, 広島までの交通機関やホテルなどは, 早めの計画と予約が大切になります.

そこで, このエントリでは全国各地から広島までの代表的な交通手段をご紹介します. 旅程の計画づくりにお役立てください.

会場へのアクセス

YAPC::Hiroshima 2024会場となる広島国際会議場へのアクセスは, 以下のウェブサイトをご確認ください: 交通アクセス - 広島国際会議場

なお, 広島国際会議場への行き方を含む広島市内の交通情報については, 別途エントリを用意してご紹介する予定です.


ここからは, 皆様のお住まいの地域にあわせて, 広島まで移動するにあたってどのような交通機関が選択肢になるかをご紹介します.

飛行機

広島空港 (HIJ)

広島空港は, 広島市街の東に位置する空港です. 広島市街からは少し離れており, リムジンバスでの移動が必要となります.

  • リムジンバス: 広島バスセンター〜広島空港 ... 約55分 (1,450円)
  • リムジンバス: 広島駅新幹線口〜広島空港 ... 約50分 (1,450円)

2023年9月現在, 以下の空港への航路が就航しています.

但し, 羽田空港以外は1日1〜3往復程度の運行です. スケジュールには十分ご注意ください.

岩国錦帯橋空港 (IWK)

岩国錦帯橋空港広島県の西隣, 山口県の空港ですが, 広島市街からのアクセスが可能です. 広島市街から見て西側の, 宮島などに立ち寄る場合は岩国錦帯橋空港を利用するのも選択肢となります.

2023年9月現在, 以下の空港への航路が就航しています.

但し, 那覇空港便は1日1往復の運行です.

鉄道

鉄道を使う場合は, 広島駅の山陽新幹線を利用することになるでしょう. 山陽新幹線の最速達列車は東海道新幹線との直通運転もあるのぞみ号と, 九州新幹線との直通運転があるみずほ号です.

のぞみ号, みずほ号は全列車広島駅に停車しますが, 途中停車駅は列車によって変わる(東海道新幹線ののぞみ号のように, 東京→品川→新横浜→名古屋→京都→新大阪, のような固定パターンの停車駅ではない)点には注意が必要です. そのため, 以下に記載している所要時間はあくまで一例です.

関東/中部方面から

まずは東京駅から新幹線(のぞみ号)を利用する場合の所要時間は約4時間です. 4時間は結構長いな... と思われるかもしれませんが, 仮に飛行機を使ったとして,

  • どれだけ遅くても30分前には羽田空港に到着しておく必要がある
  • 広島空港までのフライトは約1.5時間
  • 降機後, 約50分のバス移動が必要

...を考えると, 少なくとも3時間は必要になることがわかります. 空港までの移動が遅延した時に備えてもう少し早めに羽田空港に到着するようにしたり, 広島空港での降機に時間がかかった場合(手荷物の受け取り等)を考慮すると, 案外新幹線と飛行機で移動時間はトントンになるかもしれません.

また, 名古屋駅から新幹線(のぞみ号)を利用する場合の所要時間は約2時間20分になります.

関西方面から

新大阪から新幹線で広島に向かう場合, のぞみ号に加えてみずほ号も選択肢になります, 所要時間は約1時間30分です.

なお, YAPC::Hiroshima 2024開催日である2024年2月10日(土曜日)の新大阪駅への終電は広島駅22時12分発/新大阪駅23時37分着のみずほ614号となります.

九州方面から

博多から新幹線で向かう場合はのぞみ号もしくはみずほ号が候補になります. 所要時間は約1時間10分です.

熊本からはみずほ号で約1時間40分, 鹿児島からは同じくみずほ号で約2時間20分程度です.

四国方面から

四国方面から向かう場合は, 特急で岡山駅まで移動し, そこから新幹線に乗換えるルートになります. 岡山駅から広島駅までは, 新幹線ののぞみ号またはみずほ号で40分程度です.

その他

出発地によっては, 高速バスや夜行バスが効率的な場合もあります. これについては, ルートや運行会社など選択肢が多岐にわたるため, 割愛します.

特筆すべき交通機関として, 愛媛県から向かう場合は航路を使う選択肢があります. 松山観光港から呉港もしくは広島宇品港までフェリーと高速船が就航していますので, これを利用することができます.

さいごに

あくまでこの記事でご紹介した交通手段は代表例であり, 出発地や滞在日数などによって最適な交通手段は変わってきます. あくまで参考情報としてご活用いただき, YAPC::Hiroshima 2024を最大限楽しめる旅程を是非組み立ててください.

「広島に行く」ということを考えると, 交通手段と並んで重要なのが宿泊地の情報です. これについても, 近日中に情報をまとめてご紹介できるよう手配を進めています. もう少々お待ち下さい.

「YAPC::Okinawa 2018 ONNASON」を運営した二人に聞く、沖縄の技術コミュニティとYAPCとのつながり(後編)

2018年3月に沖縄・恩納村で開催された「YAPC::Okinawa 2018 ONNASON」(以下、YAPC::Okinawa)で、当時学生として運営に携わった八雲アナグラ(@AnaTofuZ)さんとcodehex(@codehex)さんに、YAPC運営の思い出や沖縄県内の技術コミュニティの活動、今後のYAPCについて思うことなどについて座談会形式で伺いました。聞き手はkobaken(@kfly8)です。前編はこちらです。

当時の沖縄には「やりやすい環境」があった

――感覚的には、学生同士で勉強会を開くのはイメージしやすいと思うのですが、社会人もいるコミュニティを開催・運営しながら盛り上げていくという、結構ハードルが高いと思われることに、なぜチャレンジしたんでしょう?

アナグラ 割と学内と学外であんまりその壁がなかったんですよね。全部同じ感覚でやってたので。あの時の沖縄はやりやすい環境だったんじゃないかと思います。

codehex 他のメンバーが割とプロフェッショナルだから、学生としてはWebアプリの開発なども含めてフィードバックをもらえるのも大きかったですよね。Yomitan.pmのオーガナイザーだったmasakyst(@masakyst)さんとか、実は“つよつよエンジニア”だから。

――社会人とも自然に交流しているという感じだったんですね。

アナグラ 普通に「強い」エンジニアたちがその辺で飲んでいるのが沖縄の良いところという感じがしますね。初心者向けだけじゃなくて、「全員いる」。

codehex カバーしている技術領域の幅が広いですね、確かに。「入門から応用まで」みたいな感じで。

今は僕とアナグラくんがOkinawa.pmの顔みたいになっているのかもしれないんですが、Yomitan.pmだった頃はさっき話に出たmasakystさんという方が主催していたんです。東京から移住してきた方で、場数を踏んでいて、だいたい何でも話ができる社会人の方だったんですね。他に2~3人いて、メインでは5~6人でOkinawa.pmを運営していました。

沖縄県外とのつながりが生まれて育っていった

――今の生活に影響を与えているような、印象に残っている出来事があれば、教えていただいてもいいですか?

アナグラ あんまり覚えてない……(笑)。覚えてないというか、Okinawa.pmが原体験になっていて「そこで育ったので……」っていう感じで、何とも言えないですね。

codehex papixさんが沖縄に来始めたのはいつでしたっけ? 全然覚えていないんですが、不思議に思っていて……。それまでずっと沖縄の人たちだけが集まっていたのに、急に県外から人が来始めるきっかけがあって、そのタイミングから結構盛り上がったんじゃないかと思います。僕はそういうことがきっかけで東京の会社に就職することもできたんですよね。

アナグラ 僕が初めて行ったPerl入学式 in沖縄(2016年6月)に、papixさんが来たんじゃなかったかな。

perl-entrance.blog.jp

codehex Perl入学式が最初だっけ?

アナグラ  この時にはもうcodehexさんとpapixさんは知り合いになっているから、この前にどこかで話してたんですかね。

codehex papixさんが確か1回、沖縄に来たことがあったんですよね、Yomitan.pmか何かに……。マジで覚えてない!

アナグラ これだ、この時じゃないかな。

papix.hatenablog.jp

codehex よく見つけられるな……。本当だ、「LT始まった!! #yomitanpm」っていうtweet(現ポスト)の写真に写っているのが僕ですね。

codehex Yomitan.pmはこの頃、「いぶし銀次郎」という居酒屋で開催するスタイルになったんですよ。

アナグラ そう、我々の聖地みたいな場所です。大学に近いんです。

codehex その聖地にプロジェクターを持っていって、広めの宴会席を確保して、壁にスライドを映すスタイルでやっていました。そうそう、確かYAPC::AsiaにYomitan.pm全員で行ったんですよ。

okinawa.pm.org

codehex そこで何かしらの交流が生まれて、もしかしたら誰かが「じゃあ行きますよ」っていう話になって、次々と来るようになったのかな……。

アナグラ papixさんが沖縄に来るようになったのはその時からじゃないですかね。僕は、その時はまだコミュニティには参加していませんでした。

――県外から人が来ることで、何か良い影響はありましたか?

codehex 僕の場合は、papixさんが当時在籍していたガイアックスインターンをやるという話があり、papixさんから「おいでよ」と言ってもらったという経緯で、初めて東京の会社で経験を積むことができたというのが、まず1つあります。もう1つは、どうしても沖縄って県外とのつながりがなくて、当時は、県外から人が来ることでつながりを確保できたことは割と大きいなと思っていました。アナグラくんはどうだった?

アナグラ 俺はpapixさんに紹介されて「はてなインターンに行って、終了」みたいな感じだったと思います。僕もcodehexさんと同じですね。

codehex papixさんのことは「すごく面倒見がいい人」だと思ってました。

――今回、もしpapixが聞き手をしていたら、今の話は聞けなかったかもしれませんね。

アナグラ papixさんがいたら「老害ですよ(笑)」とか言い始めると思います。

codehex 徐々に県外とつながりができ始めた2016年に、「ハッカーズチャンプルー2016」(以下、ハッカーズチャンプルー)が開催されて、そこに“Perl界隈の強い人”が来てくれるようになったんです。僕がGoを始めたきっかけは、ハッカーズチャンプルーに来たsongmu(@songmu)さんにGoについて教えてもらったことでした。

アナグラ 前夜祭の時に、バーの隅っこでソファに座りながら話してましたね。

codehex 当時はこっそり授業中にGoを触ってたんですが、全然頭に入らなくて。Goをがっつり触っていたsongmuさんに「Goの良い感じのライブラリないですか?」って聞いて、そこでしっかり教えてくれたから、僕はGoに入門できたんです。沖縄にいない“つよつよエンジニア”と交流する機会はそのあたりから増えたなと思います。

YAPC::Tokyo 2019前夜祭でのcodehexさん
YAPC::Tokyo 2019前夜祭でのcodehexさん

飛行機に乗らなければ聞けない話が、YAPCを開催することで沖縄へやってくる

――YAPC::Asiaでpapixと知り合って、東京ともつながりができて、ハッカーズチャンプルーに県外から人が来て……ということだったんですね。

codehex papixさんの口コミで、ハッカーズチャンプルーのことを「なんか良い」「最高だった」みたいに言ってくれたから、注目され始めたんじゃないですかね。songmuさんも東京に戻ってから「良かった」とお話しされたようで。そういう繰り返しで、皆さんが来てくれるようになったと思っています。

――2人がYAPC::Okinawaを運営している時、codehexさんは学生でリーダーでしたよね。学生時代の僕だったら全然考えられないことで、技術カンファレンスに参加しても「話のレベルがちょっと高すぎる」「知らない人だらけで怖い」なんて思うだろうし、そういうふうに考える学生がいてもおかしくないと思うんです。なぜ「運営しよう」と思ったんでしょう?

アナグラ 「YAPC::Okinawaをやろう」ということになったのは、とーばるゆー(@toubarumba)さんが「YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO」に行ったのがきっかけだったことは知っています。「みんなでやる」っていうことになったからやろうってなった感じです。

codehex やる気はアナグラくんが一番あったと思うけどね。

アナグラ あの時は「なんとかなるんじゃないか」みたいな流れがありましたね。

codehex そうですね。YAPCを開催するとは思わなかったね。

アナグラ papixさんが無茶苦茶熱くて、酔った勢いで言ってきたので、「やるぞ!」となった、みたいな感じです。

――その話だけ聞いていると「乗せられてやった」ように聞こえるところもあるけれど、たぶん「大変なことがいっぱいあったと思うけどそれでもやりきった」と思っていて、そこには自分自身に何か動機がないとできないんじゃないかと。個人的な動機はありましたか?

codehex 当時は技術共有の機会、チャンスがあまりありませんでした。Okinawa.pmを開催する理由としては、フィードバックをもらえるし、自分が知らない話も聞けるのが一番大きかったんですよ。YAPCもその延長だったかなと思っています。

今ではクラウドのプラットフォームなどがそろいつつありますが、当時は全然そんなものはありません。力技でガンガン勝負する時に、そういった情報は沖縄には全然なくて、実践的な話は全部県外にありました。YAPCを開催できれば「その知識が沖縄に集結するじゃん、すげー」、それが一番動機としては大きかった気がします。沖縄では聞けない話を聞きたかったというのは、みんな一致してたんじゃないかな?

アナグラ 普段だったら金を払って飛行機に乗らないと聞けない話が多いですから。YAPCを開催すれば、向こうからやってきますから。

codehex YAPC::Okinawaの会場はOIST(沖縄科学技術大学院大学)だったんですが、那覇空港から遠いんです。車で1時間半ぐらいのところなので、バスを手配して行って。バスで移動するのも最初はみんな不安がっていたんですが、全然苦にならなかったと言ってくださって。OISTが沖縄で一番Wi-Fiが強くて、コンセントもいっぱいあって、エンジニアに優しい環境だったんです。あとは会場が安い!

――あんな美しいところで会場が安いだなんて、すごいですね。

codehex 「めっちゃ良い!」と思ったのに、「むしろ本当にこんな値段でいいんですか?」となりました。

アナグラ 下見で行った瞬間に「ここで」ってなりましたよね。

codehex そうそう、「ここでできたら絶対楽しいじゃん」って盛り上がりました。

――県外からエンジニアが集まって普段聞けない話を聞けることが現実になって、実際にはどのように感じましたか?

アナグラ 運営はトークを聞けないっていう悲しい問題がありまして。僕らがあの時話を聞いてどうこうって感じじゃなかったですね。

codehex 確かに。あんまり聞けなかった。

アナグラ YAPC::Kansai 2017 OSAKA(以下、YAPC::Kansai)にいって会った東京の人が、沖縄に来て、沖縄の知り合いとしゃべってる姿はよかったです。僕はYAPCにかこつけてonishi(@yasuhiro_onishi)さんを沖縄に呼べました。イベントをきっかけに話したい人を連れて来られるのはいいですよね。

codehex 懇親会がメインになりますよね。

アナグラ そうそう。

codehex 最初は全然技術がわからないから、「何言ってるんだろう、すごい」「こんなことできるようになるのか?」みたいにしか聞いていなかったですね。でもそういう驚きがないと、そもそも「これぐらいのレベルに到達するにはどうしたらいいんだろう」とか考えなかったんだろうなという気がします。指標が存在しなかったですから。

YAPCで話しかけた人がすごいエンジニアだった

――エンジニアに「そのレベルになるにはどうすればいいか」と実際に聞いたことはありますか?

codehex 僕は実は、YAPC::Asiaの時にtokuhirom(@tokuhirom)さんに聞きました。「今までどういうことをやってきたんですか?」って聞いたら「コードを書く」「コードを読む」しか返ってこなくて「じゃ頑張ります」って解散した記憶があります。

――それは真実でした?

codehex やっぱり真実じゃないですか。YAPC::Asiaの時に、懇親会の会場でみんなお酒を片手に持って雑談しまくる雰囲気だったんですが、知らない人がいっぱいなので、Okinawa.pmの誰か 1人と一緒に話を聞きに行くみたいな体制でいろいろと話をしました。

「こういう技術ってどうやって身につけたんですか?」って聞くんですが、帰ってくるのは「うーん、わからないけど、とりあえず今の技術力だったから、いろいろやってたら今になった」というような、ふんわりとした回答しか帰ってこないので、「きっとそうなんだろう」って当時は信じてましたね。「今もそうだな」というのが、振り返ってみた感想です。

――アナグラさんはいかがですか?

アナグラ 「話していた人が意外とすごい人だった」という体験が結構ありましたね。最初は、YAPC::Kansaiでまこぴー(@mackee_w)さんのところに連れていかれて、まこぴーさんがあんなにすごい人だと思っていなくて。昔は雑に自分のプログラミングの相談をしていた気がします。

codehex まこぴーさんは「一般人」って感じを出してますよね。めっちゃ強いのに。

アナグラ 僕はどちらかというと、YAPC::Tokyo 2019(以下、 YAPC::Tokyo)の方が記憶が強いのかもしれないですね。登壇してなんだか吹っ切れたのがあの時だったので。

アナグラ YAPC::Tokyoで昔のPerlをビルドする話をした時に、そこそこ盛り上がってよかったとか、この方向でよかったんだなと思えるようになりました。あの時ははてなインターンの影響でちょっと病んでいたので……。

speakerdeck.com

codehex 今となってはいい思い出みたいな感じですか?

アナグラ 定期的にネタになってる気がしますね。現はてな社員なのに。

――YAPC::Tokyoの時、アナグラさんは全部コンプリートしていた気がしますね。トークやって、LTやって、スタッフやって……。「手伝って!」ってお願いしたんです。

アナグラ そういえば現場のスタッフもやっていた気がします。

codehex なんだかすごかったね。

YAPC::Tokyo 2019で登壇した際のアナグラさん
YAPC::Tokyo 2019で登壇した際のアナグラさん

anatofuz.hatenablog.com

講演内容がわからなくても、懇親会で知り合えれば面白い

――学生で技術カンファレンスへの参加に迷っている人がいたら、どんなふうに声を掛けますか?

codehex 今はいろいろなプラットフォームやSaaSが出ていて、QiitaもZennもあって情報量も増えていますし、1人で簡単にアプリを作っている人って増えている気がしています。逆求人のイベントに行ったことがあるんですが、そこで学生の方と話をしたら「自分でアプリ作って運用しています」というような人たちばっかりで。「どうか来てください」という声掛けになりそうです。

アナグラ 僕は学生の時、「そんなに強くない」という自負が強かったので、「娑婆のエンジニアがどうなってるか」を知りたかった。あと、同世代の友達ができたのがよかったんですよね。沖縄の同じ情報系の大学にいても同じ目線の人ってそんなにいなかったので、あの場にいる人はいるだけで「気持ちがある」人が多いと思います。そこがよかったと思っています。普通に友達作り、知り合いを増やすために来てもらいたい気がしますね。

codehex マジで知り合い作りが一番良いですね。

アナグラ YAPCのようなイベントに行かない限り、Twitterでしか知らない人とか多いですからね。最近はリモートワークが多いから特にそうかもしれません。完全にオフ会のノリで来てもいいかも。YAPC::Kyoto 2023の時は、沖縄から来た後輩が学生支援制度を利用して来た人とごはんを食べに行ったりして盛り上がっていて、よかったと思っています。

codehex アナグラくんは人の縁を広げていくのがとてもうまいんですよね。僕は全然できなかったから、すごいなと思いながら見てました。

アナグラ 僕は最近リモートになってしまってからそれができなくてつまらないですね。自分がコミュニティに行けなくなっているから、今まで好きだったことができないのはもどかしいです。

――YAPC::Hiroshima 2024では絶対懇親会をやるので、楽しみにしていてください。

アナグラ 懇親会が本番ですからね。YAPCの登壇内容は、ぶっちゃけ開発知識がない人だったらわからないかもしれない。その後を楽しみにして来る方がいいと思うんです。新しく来る方がいるとすると、そこを一番伝えたいです。

codehex YAPC::Kyotoには、「全然わからない」っていう人と一緒に行ったんです。今の会社の同僚と参加して、その同僚の友達も本当にプログラミング初心者で、どこを目指せばいいのかわからないと言っていて。そこにrebuid.fmの@miyagawaさんが来ていて、会えて感動して泣き出すということがあって、「すごい、なんかいいな」と思いながら見ていました。

codehex.hateblo.jp

――YAPCに来て、PerlにしろPerlではないにしろ、話している内容がわからなくても楽しめると思いますか?

アナグラ それを「面白い」って言ったら完全にうそだと思っています。懇親会に行って、他の人としゃべって、知り合いが増えると、たぶん面白いと思いますよ。

codehex YAPC::Kyotoに一緒に行ったプログラミング初心者の人が「プログラミングですごいと思っていたのは会社の上司しかいなかったけれど、ここに来たらみんなすごすぎて、こういう世界があるんだ……」って言ってました。振り返ってみると、何もわからなかった時って、何がすごいかもわからないけど「すごい」だけはわかるんですよね。周囲の人にも「それってどうやってわかるようになるんですか?」というような雑な質問しかできないかもしれないですが、そういう適当な会話から交流が生まれる良い機会じゃないでしょうか。

――お話を聞けて、運営をやってきてよかったと思いました。ありがとうございました。

* * *

blog.yapcjapan.org

「YAPC::Okinawa 2018 ONNASON」を運営した二人に聞く、YAPC開催の背景にあったもの(前編)

2018年3月に沖縄・恩納村で開催された「YAPC::Okinawa 2018 ONNASON」(以下、YAPC::Okinawa)で、当時学生として運営に携わった八雲アナグラ(@AnaTofuZ)さんとcodehex(@codehex)さんに、YAPC運営の思い出や沖縄県内の技術コミュニティの活動、今後のYAPCについて思うことなどについて座談会形式で伺いました。聞き手はkobaken(@kfly8)です。後編はこちらからどうぞ。

Perlと技術コミュニティに触れた原点とは

――座談会の企画が持ち上がった時に、真っ先にアナグラさんとcodehexさんの名前が挙がりました。学生ながらYAPC::Okinawaを運営して成功に導いたということはもちろん、社会人になってからの活躍を目にしていることもあって、ぜひお話を伺えればと思います。まずは、お二人の自己紹介と、YAPCとの関わりについて聞かせていただけますか。

YAPC::Okinawa当日の八雲アナグラさんとcodehexさん
YAPC::Okinawa当日の八雲アナグラさんとcodehexさんを含むスタッフの様子

八雲アナグラさん(以下、アナグラ) 僕は沖縄出身ではなかったんですが、沖縄にある琉球大学に進みました。2016年に「Perl入学式 in沖縄」に参加した後、半ばcodehexさんとid:papixさん(JPA理事)に連れ込まれるような形でそのままOkinawa.pm沖縄県本島を中心とするPerlユーザーのコミュニティ形成を目指す非営利の団体)の運営に加わりました。

anatofuz.hatenablog.com

アナグラ その流れでPerlを使う会社である株式会社はてなに入社して、今はPerlを書いて暮らしています。Perlコミュニティに積極的に入っていたのは、沖縄にいた頃、だいたい3年くらい前までですね。今は、コミュニティにはオンラインでたまに行く、という感じです。

――codehexさんはいかがですか?

codehexさん(以下、codehex) 僕も最初に学んだプログラミング言語Perlなんです。当初はC言語を触ろうとしたんですが、Cって型がありますよね。僕のPerlの入門書は『プログラミングPerlオライリー・ジャパンで、それを読んでいると「型宣言がない」っていう部分があって、「おっ、便利じゃん、文字列もいい感じに変数を宣言できて楽じゃん」という感じでPerlに入っていったんです。

大学に進んだら、プログラミングが強い、Rubyをメインとしている先輩がいて――その先輩はアナグラくんの研究室の先輩だったんですが――その人がRubyコミュニティにいて、自分がPerlをやっているから「沖縄にPerlコミュニティってないんですか?」と聞いたところ、Yomitan.pm(Yomitan Perl Mongers。沖縄県中部を中心とするPerlユーザーのコミュニティ形成を目指す非営利の団体。Okinawa.pmの前身)のことを教えてくれたんですよね。たまたま大学の近くで開催される予定があって、それに参加してみたのがきっかけで、コミュニティ活動に入り浸るようになりました。

――いま主に使っている言語は何ですか?

codehex 大学3年の頃から、並行処理が得意だからという理由でGoをバリバリ触るようになっていたんですが、最近ではGoは触れていなくて、ずっとTypeScriptを書いています。他にはCloudflare Workersがメインで、あとはReactですね。アナグラくんは大学卒業後もちゃんとPerlを貫き通しているから、僕よりもPerl愛が深いんじゃないかって思います。

アナグラ Perlが日常と化し始めていて、最近は「仕事のPerlには楽しみがない」っていう気持ちになっていますね。

codehex 最初にアナグラさんがコミュニティに来たきっかけって何でしたっけ? 最初からいた気がしたんだけど……。

アナグラ 大学2年の時に、講義でPerlを使うからという理由でPerl入学式に行きました。

codehex あー、そういう授業ありましたね。アナグラくんの研究室の担当教授でしたね。

アナグラ あの頃は確か、Perl入学式の後ろの部分とOkinawa.pmを一緒にやっていたんですよね。僕はOkinawa.pmのスタート時にはいませんでした。「YAPC::Asia Tokyo 2015」(以下、YAPC::Asia)にも行かなかったんです。

アナグラ 学科の必修講義として、2年生の後半から「オペレーティングシステム(OS)」に関する講義があったんです。OSの講義と言いつつOSについてほとんどやらないという講義で。その先生がPerlの本を書いていて、Perlが好きなので課題でPerlが出るという話があったんです。

2人は同じ大学の先輩と後輩同士

――同じ大学の先輩・後輩なんですよね。2人の関係性が気になっているんですが、自然とつながったんですか?

codehex 大学は同じなんですが、研究室は別です。

アナグラ 当時の学科は上下のつながりが濃かった世代だと思うんですよね。みんなTwitter(現「X」)をやっているし。

codehex 確かに。アナグラくんは割とみんなと仲良くしていたじゃないですか? 僕はもうずっとコードを書いていたから、あんまり上下のつながりがなかった……いえ、一応あったはあったけど、ほぼパソコンと向き合っていた気がします。

――codehexさんの専門分野について教えてください。

codehex さっき話したOSの講義を担当していた先生が割と低レイヤーを専門としていて、アナグラくんはそちらに興味があったんですが、僕は自分の好きなことをやりたくて、割と自由にいろいろとやらせてもらえて、論文を出さなくても卒業させてくれる研究室に進みました。

――僕の記憶が正しければ、codehexさんはXSを書いてませんでしたか?

codehex IoTを専門とする研究室だったんですが、僕は低レイヤーにも興味があって、その辺も触っていいと言われていたので、そこではいろいろと何でもやっていました。電子工作もやりましたし。Perlで僕がやったのは、Webアセンブリを作るためにXSを触ったり、Perl構文解析のモジュールにあったバグを修正したりなどです。でも、アナグラくんも結構いろいろなことをやっていた気がするんですよね。

アナグラ 大学ではプログラミング言語を作る研究室にいたので、自分でも手を動かしていました。「大学のインフラの面倒を見る係」もしていて、オンプレの移行作業をしたりして。

――JPAのメンバーであるpapixが、「沖縄に活きの良い学生がいる」というのをJPAの理事会で報告してたんですよ。「沖縄に良い人たちがいるから、次は沖縄でYAPC、いけるんじゃないか?」って。その時はただ「すごい人いるんだな、いいねぇ」くらいの気持ちだったんですが、ちょっとGitHubなどを調べてみたら、 お二人ともゴリゴリ処理系のコードを書いていて、これはすごい人たちがいるって驚きました。

codehex アナグラくんはVNCクライアントみたいなものを作ってませんでした? あれはすごいなと思ってたんだよなぁ、個人的に。

アナグラ 僕の研究室で作っていた、Zoomの先駆けみたいなものですね。研究室の先生が運用していて、学生が持ち回りでコードを書く作業をやっていました。研究室のサーバーでJavaを立ち上げて、そのアプリにみんながつなぎに行ってリモートディスプレイをみんなで配信する、みたいな仕組みです。

codehex 琉球大学の講義でも普通に使われてましたね。教授が画面を共有したい時に、学生みんなでアプリにつないで、先生の画面を見ていました。動作も結構きびきび動いていて。今考えてみると異常にすごいなって思います。

活発な沖縄のコミュニティ活動とその背景

――沖縄といえば、僕が知っている人だとお二人以外に、沖縄出身で元同僚のまえけん@maeken2010)さんという人がいるんですが、すごい優秀だなと思っているんです。たまたま天才たち・すごい人たちが集まったのか、沖縄にはすごい仕掛けや仕組みがあったのか、どちらなんでしょう。

アナグラ その時の沖縄はコミュニティ活動が異常に活発だったので、要因として「土壌がすごかった」というのはありますね。

codehex でも「コミュニティが活発だ」とはいっても、Perlに関しては大体アナグラくんのおかげだと思います。

アナグラ いやいや。「ハッカーズチャンプルー沖縄県内の既存ITコミュニティ/ユーザグループにより構成されるコミュニティ)もあったしOkinawa.rb(沖縄のRuby/Railsコミュニュティ)もあったし。

codehex そもそも沖縄のコミュニティの数って少なかったんですよ、当時。目立ったコミュニティとしては、JAWS-UG沖縄(Japan Amazon Web Services ユーザーグループ沖縄支部、Okinawa.rb、Yomitan.pmくらい。

YAPC::Okinawaで挨拶するcodehexさん
YAPC::Okinawaで挨拶するcodehexさん

codehex Yomitan.pmは細々と活動していました。それが、「Perl入学式 in沖縄」が始まってからいろいろな人と交流するようになって、そこから盛り上がっていった印象がありますね。それこそアナグラくんが引っ張っていったので。

アナグラ Okinawa.pmはメンバーがやりたがったからやっていたみたいな感じなので、何ともいえないですけど……。

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後編では、沖縄のコミュニティ活動や、沖縄県外との交流によって生まれるもの・得たものなどについて伺っています! ぜひ後編もご覧ください。

blog.yapcjapan.org

株式会社はてなCTO・大坪弘尚さまインタビュー(YAPC::Kyoto 2023「Perlスポンサー」「トートバッグスポンサー」および「学生支援スポンサー」)

https://yapcjapan.org/2023kyoto/hatena.10cf2965.png

YAPC::Kyoto 2023で「Perlスポンサー」「トートバッグスポンサー」および「学生支援スポンサー」としてご協賛いただいた株式会社はてな さまのCTO・大坪弘尚@motemen / id:motemenさまに、メールにてインタビューをいたしました。YAPC::Kyoto 2023にご協賛いただいた理由などについて伺っています。ぜひご覧ください。

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──はてなさまの事業や力を入れていることについて教えてください。

はてなは2001年に京都で創業したウェブサービス企業です。最初のサービスである「人力検索はてな」をはじめ、多くのサービスをPerlで書いてきました。「『知る』『つながる』『表現する』で新しい体験を提供し、人の生活を豊かにする」というミッションのもと、現在もさまざまな技術を使ったサービス開発に取り組んでいます。具体的には、「はてなブログ」「はてなブックマーク」、サーバ監視SaaSである「Mackerel」、マンガビューワの「GigaViewer」(ウェブ版・アプリ版)などです。最近は企業様と共同で開発するサービスやアプリの実績も増えています。

はてな 取締役 / 組織・基盤開発本部長 / 人事部長の大西康裕(@yasuhiro_onishi / id:onishi
YAPC::Kyoto 2023 に参加し、キーノート喋ってきました裏話 - 大西ブログ

──YAPC::Kyoto 2023にスポンサードした感想について教えてください。

創業以来、多くのサービスをPerlによって開発してきました。最近はPerlにとらわれずさまざまな言語・技術を使ってサービス開発を行っていますが、今でも主力サービスのいくつかは、Perlで動いています。単に技術としてだけではなく、コミュニティとしてのPerlに支えられて、はてなという会社やエンジニアは成長してきました。YAPC::Kyoto 2023ではPerl詩をあしらったノベルティを作りました。こういうのもPerlらしさですよね。

developer.hatenastaff.com

──「YAPC::Kyoto 2023にスポンサードして良かった!」と思ったことがありましたら、教えていただけますでしょうか。

今回はてなでは「Perlスポンサー」「トートバッグスポンサー」「学生支援スポンサー」としてイベントを支援いたしました。スポンサーの一番の目的はコミュニティの支援でしたが、メイン会場の垂れ幕などは想像以上にインパクトがありましたし、Perl神社ののぼりのような一風変わったしかけも含めて、スポンサーとしてのアピールは運営の方にしっかりしていただけたのはありがたかったです。

Perl神社ののぼり
Perl神社ののぼり

はてなからも、本社のある京都オフィス所属の関西在住エンジニアのみならず、関東やその他の地域からも多くのエンジニアが参加しましたが、社外のコミュニティのエンジニアのみなさんも含めて、今回の、一種のオフ会のような出会いを支援できたとしたらうれしいです。

──これからのYAPC::Japanに対して期待していることや、やってほしいことなどはありますか?

今後も、Webやソフトウェアエンジニアリングに関わる人たちの交歓と成長の場として末永く続いてほしいと思っています!

──最後に、はてなさまが本記事を通じて伝えたいことなどありましたら、お教えください!

はてなではエンジニアおよびエンジニアリングマネージャを募集しています!

hatena.co.jp

YAPC::Hiroshima 2024のスピーカーを募集します

みなさんこんにちは。YAPC::Hiroshima 2024実行委員会の id:tkzwtks です。

先日開催を告知いたしましたYAPC::Hiroshima 2024ですが、本日より早速スピーカーの募集を行います!

fortee.jp

上記のフォームよりご応募ください。なお、応募締め切りは 2023年10月16日(月) 18:59 (JST) です!(締め切りから一週間を目安にメールにて採択結果をお知らせします)。

ところで、YAPC::Hiroshima 2024のテーマは「what you like」です。what you like...日本語に訳すと「お好み」です。広島を代表する食べ物であるお好み焼き、それをモチーフにしたテーマを設定してみました。ということで、あなたのPerlについてはもちろんのこと、プログラミング言語、技術要素、チーム運営、プロジェクト進行、マネジメントなど、あなたの「お好み」について語ってみませんか?

YAPC::Hiroshima 2024を含む「YAPC::Japan」では、「Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンス」を目指しています。なので、Perlと全く関連がない(たとえば他言語を中心とした)トピックであっても、Perl Mongerにとって興味深く受け止められうるものは大歓迎です!

スピーカーとして参加することで、新しい仲間を見つけることができるかもしれません。もちろん、初めての方も大歓迎です!これまでイベントで登壇したことがない、というような方も是非チャレンジしてみてください。きっと温かく受け入れてくれるはずです。

特典

そしてYAPC::Hiroshima 2024のスピーカーとして採択された場合は、YAPC::Hiroshima 2024 本編にご参加いただけるほか、前夜祭と懇親会へも参加いただくことが可能です!

近日販売開始予定の「一般チケット(5,000円相当)」と同様に、Tシャツを含む全てのノベルティをお受け取りいただけます!Tシャツは一般参加者とは一味違うものになるかも・・・?

お問い合わせ

スピーカー募集についての詳細はフォームに記載しておりますが、もし質問や確認したいことがありましたら、yapc-hiroshima-2024@googlegroups.com までメールでお問い合わせください。

改めまして、皆様からのトークをお待ちしております!