YAPC::Japan 運営ブログ

YAPC::Japan各開催地の情報などをまとめていきます。

YAPC::Hiroshima 2024、3人目のゲストが決定いたしました!

こんにちは, YAPC::Hiroshima 2024 広報担当の id:papix です.

blog.yapcjapan.org

先日, YAPC::Hiroshima 2024のゲストとして, 杜甫々さんと曽根 壮大さんにご参加頂くことを発表いたしました.

そしてこの度, YAPC::Hiroshima 2024にご参加頂く3人目のゲストが決定しましたので, ご紹介させて頂きます!!!!

松本 勇気(Yuki Matsumoto / y_matsuwitter)

株式会社LayerX 代表取締役CTO
東京大学在学時に株式会社Gunosy入社、CTOとして技術組織全体を統括。またLayerXの前身となるブロックチェーン研究開発チームを立ち上げる。2018年より合同会社DMM.com CTOに就任し技術組織改革を推進。大規模Webサービスの構築をはじめ、機械学習、Blockchain、マネジメント、人事、経営管理、事業改善、行政支援等広く歴任。2019年日本CTO協会理事に就任。2021年3月よりLayerX 代表取締役CTO就任。開発や組織づくり、及びFintechとAI・LLMの2事業の推進を担当。


YAPC::Hiroshima 2024では, 豪華ゲストと並んで当日登壇頂くスピーカーを募集中です. 締め切りは, 2023年10月16日(月) 18:59 (JST)の予定です. 奮ってご応募ください!

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また, 本日よりYAPC::Hiroshima 2024のチケットの販売を開始いたしました!

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今年も, 学生の旅費と宿泊費を支援する「学生旅費支援制度」を実施します. 「カンファレンス, 行ったことないんだよなあ...」という方も, 「学生旅費支援制度」と無料で販売する「学生チケット」を利用して, 杜甫々さんと曽根 壮大さんに加え, 松本 勇気さんのトークが聞けるYAPC::Hiroshima 2024に是非参加してみてください!

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YAPC::Hiroshima 2024のチケットを販売します!

YAPC::Hiroshima 2024広報担当の id:papix です. 突然涼しくなりましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか? これがもっと寒くなって冬に... そして2月になればYAPC::Hiroshima 2024ですね!!!

そんなYAPC::Hiroshima 2024のチケットですが, ただいまよりパスマーケットにて販売を開始します!

passmarket.yahoo.co.jp

チケット種別のご紹介

今回はシンプルに, 3種類のチケットを販売いたします.

追記:前夜祭参加の特典を追記しました(2023/10/21)

一般チケット

「一般チケット」は次の内容を含みます:

  • YAPC::Hiroshima 2024本編参加
  • YAPC::Hiroshima 2024懇親会参加
  • YAPC::Hiroshima 2024前夜祭参加
  • Tシャツを含む各種ノベルティ

学生チケット

「学生チケット」は次の内容を含みます:

  • YAPC::Hiroshima 2024本編参加
  • YAPC::Hiroshima 2024懇親会参加
  • YAPC::Hiroshima 2024前夜祭参加
  • Tシャツを含む各種ノベルティ

学生のみ購入可能な「学生チケット」は一般チケットと同等の内容ですが, 学生の皆様に気軽に参加頂けるよう, 無料で販売いたします(無料ですが, 必ずパスマーケットで購入の手続きをしてください).

また, YAPC::Hiroshima 2024でも学生参加者の旅費と宿泊費をサポートする「学生旅費支援制度」を実施します. 詳しくは, 以下のエントリをご確認ください.

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個人スポンサーチケット

「個人スポンスターチケット」は次の内容を含みます:

  • YAPC::Hiroshima 2024本編参加
  • YAPC::Hiroshima 2024懇親会参加
  • YAPC::Hiroshima 2024前夜祭参加
  • Tシャツを含む各種ノベルティ
  • 個人スポンサー限定特典
  • 公式サイト等に, 貢献者としてSNSアカウントの掲載 (希望者のみ)

「個人スポンサーチケット」は, 「一般チケット」に加えて個人スポンサー限定の特典(内容は決定し次第お知らせいたします)をお渡しします. また, YAPC::Hiroshima 2024の開催を支えるサポーターとして, 公式サイトなどにSNSアカウントを掲載します(希望者のみ).


表でまとめると次の通りです。

販売するチケットは全部で3つ

それぞれの詳細については, チケット販売ページにまとめております. 必ずご確認の上, ご購入ください.

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広島に行こう!YAPCで!「学生旅費支援制度」で!!

YAPC::Hiroshima 2024 スタッフの id:kobakazu0429 です。

皆様 Hiroshima 行きのチケットはご購入されましたか?

passmarket.yahoo.co.jp

YAPCはYet Another Perl Conferenceの略で、「Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンス」です。 YAPC::Hiroshima 2024においても、Perlを軸に据えつつ、Perlだけにとどまらずより多くの技術者たちが、思い思いに様々な技術について話し、交流を深めるお祭りとなっています。

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YAPC::Kyoto 2023で開場したときの受付風景

IT業界に興味がある学生さんにもぜひお祭りへ来ていただきたい!と思っており、学生の皆さまへ限り、無料で参加可能な「学生チケット」を販売させて頂いております。

しかし、「YAPC::Hiroshima 2024おもしろそうだな〜、でも広島かー、遠いな…」と感じられる学生さんもいらっしゃるかと思います。

そこで、これまでの「YAPC::Tokyo 2019」や「YAPC::Kyoto 2023」などの「YAPC::Japan」で実施してきた学生旅費支援制度を、この度「YAPC::Hiroshima 2024」でも実施することが決定いたしました! この制度は、「YAPC::Hiroshima 2024」に参加するにあたり発生した、交通費・宿泊費(遠方の場合)について、5万円を上限に支援する制度です。

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YAPC::Kyoto 2023で学生と支援企業がランチをしながら交流している様子

forms.gle

詳細や注意事項などについては、上記フォームの説明に記載しておりますのでご確認ください。

また、以前、沖縄で開催された「YAPC::Okinawa 2018 ONNASON」で、当時学生として運営に携わった八雲アナグラ(@AnaTofuZ)さんとcodehex(@codehex)さんに、YAPC運営の思い出や沖縄県内の技術コミュニティの活動、今後のYAPCについて思うことなどについて座談会形式で伺った記事も公開しておりますので、ぜひご一読いただければと思います!

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それでは広島でお会いできることを楽しみにしています!!

YAPC::Hiroshima 2024に応募されたトークのプロポーザルを眺めてみよう & 投票してみよう!

YAPC::Hiroshima 2024広報担当の id:papix です. 気がつけばもう10月, YAPC::Hiroshima 2024の開催まであと約4ヶ月ちょっと, というところでしょうか.

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以前, こちらのエントリでもご紹介しました通り, YAPC::Hiroshima 2024は当日披露されるトークのプロポーザルを大絶賛募集中です. 今回はプロポーザルの管理にforteeを利用しているため, 以下のページよりプロポーザルを提出することができます.

fortee.jp

そして, forteeではプロポーザルの一覧が閲覧できるようになっていることをご存知でしたか? 以下のページから, 現時点で応募頂いた全てのプロポーザルが閲覧できるようになっています.

fortee.jp

現時点でも, 様々な話題のプロポーザルが集まっていることがよくわかりますね. 当日が楽しみです!!!

「これは!」と思うトークに投票してみよう!

forteeには, プロポーザルに投票する仕組みがあるのをご存知でしたか? 例として, 自分の提出したプロポーサルのスクショを利用しますが...

下の方に, 「☆」マークがありますよね. これを押すとそのプロポーザルに投票することができます(「☆」が赤くなり, その隣の数字が1つ増えます). 「これは是非聞いてみたい!」というトークがあれば, 「☆」を押して投票してみてください. 選定を行う際, 参考にさせて頂きます!

※「☆」をたくさん集めたトークが必ず採択される訳ではありませんので, 予めご了承ください


YAPC::Hiroshima 2024のプロポーザルの締め切りは, 2023年10月16日(月) 18:59 (JST) の予定です. あと2週間ちょっととなりますので, 皆様のプロポーザルのご応募と投票, お待ちしております!!!

YAPC::Hiroshima 2024のゲストとして杜甫々さん、曽根 壮大さんに登壇いただくことが決定しました!

こんにちは, YAPC::Hiroshima 2024 広報担当の id:papix です.

yapcjapan.org

いよいよ公式サイトが公開され, 開催に向けて進み始めたYAPC::Hiroshima 2024ですが, 過去に開催されたYAPC::Japanに負けず劣らずのゲストにご参加いただけることが決定しました!

まずは、X(旧Twitter)では既報ですが, キーノートスピーカーとして「とほほのperl入門」などでもおなじみ, 杜甫々さんにご登壇いただくことが決定いたしました!


杜甫々 (Tohoho)

「とほほのWWW入門」サイト管理者
1988年大学卒業後IT関連会社に入社。1996年から個人活動としてWebに関わる技術情報の発信サイト「とほほのWWW入門」を運営してきました。HTML/JavaScript/CSS、各種プログラミング言語フレームワークなどの入門情報を発信しています。最近はWeb技術もネタが尽きてきて陶磁器、洋楽、中国語、韓国語、タイ料理など様々な「○○入門」の発信に手を出しつつあります。


杜甫々さんの各種「◯◯入門」にはお世話になったという方も多いのではないでしょうか. YAPC::Hiroshimaでどのようなお話をしていただけるのか, 大変楽しみです!

そして, キーノートをご担当いただく杜甫々さんに加えて, ゲストとして, 広島出身の曽根 壮大(そーだい)さんにご登壇いただくことも決定しました!


曽根 壮大 (Taketomo Sone)

合同会社 Have Fun Tech 代表社員 / 株式会社 Linkage CTO
数々の業務システム、Webサービスなどの開発・運用を担当し、2017年に株式会社はてなでサーバ監視サービス「Mackerel」のCRE(Customer Reliability Engineer)、株式会社オミカレの副社長/CTOなどを経て、合同会社Have Fun Techを起業。 その後、株式会社リンケージのCTOとしてJOINし、Have Fun Techの経営と二足の草鞋を履きこなしている。コミュニティでは、Microsoft MVPをはじめ、日本PostgreSQLユーザ会の理事として勉強会の開催を担当し、各地で登壇している。builderscon tokyo 2017、YAPC::Kansai 2017 OSAKAなどのイベントでベストスピーカーを受賞。分かりやすく実践的な内容のトークに定評がある。 他に、岡山Python勉強会を主催し、オープンラボ備後にも所属。著書に『Software Design』誌で、データベースに関する連載「RDBアンチパターン」をまとめた『失敗から学ぶRDBの正しい歩き方』(技術評論社)。


YAPC::Hiroshima 2024は「what you like」をテーマに, Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンスを目指して準備を進めています. 現在, 超豪華ゲストとともにカンファレンスで登壇いただくスピーカーの募集を行っております. 詳しくは, こちらのエントリをご確認ください.

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また, 様々な領域で活躍するベテラン, 中堅はもちろん, 若手や学生エンジニアも参加するYAPC::Hiroshima 2024にご協賛いただけるスポンサーも募集しております. 詳しくは, こちらのエントリをご確認の上、ぜひご検討ください.

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近日中には, チケットの販売も開始する予定です. 続報については, このブログや公式サイト, YAPC::JapanのX(旧Twitter)アカウント( yapcjapan (@yapcjapan) / X )にてお知らせしてまいりますので, ぜひご確認ください!

どうやって行く? YAPC::Hiroshima 2024で広島へ行くための交通手段の代表例をご紹介!

こんにちは, YAPC::Hiroshima 2024 広報担当の id:papix です. 2023年2月10日に開催が決まったYAPC::Hiroshima, 何だかんだで実はあと半年... もありません.

そして, ご存知でしたか? 2月12日(月曜日)は, その前日が建国記念の日のため, 振替休日になっています. つまりは3連休です. 多くの観光客が広島を訪れることが想像されるため, 広島までの交通機関やホテルなどは, 早めの計画と予約が大切になります.

そこで, このエントリでは全国各地から広島までの代表的な交通手段をご紹介します. 旅程の計画づくりにお役立てください.

会場へのアクセス

YAPC::Hiroshima 2024会場となる広島国際会議場へのアクセスは, 以下のウェブサイトをご確認ください: 交通アクセス - 広島国際会議場

なお, 広島国際会議場への行き方を含む広島市内の交通情報については, 別途エントリを用意してご紹介する予定です.


ここからは, 皆様のお住まいの地域にあわせて, 広島まで移動するにあたってどのような交通機関が選択肢になるかをご紹介します.

飛行機

広島空港 (HIJ)

広島空港は, 広島市街の東に位置する空港です. 広島市街からは少し離れており, リムジンバスでの移動が必要となります.

  • リムジンバス: 広島バスセンター〜広島空港 ... 約55分 (1,450円)
  • リムジンバス: 広島駅新幹線口〜広島空港 ... 約50分 (1,450円)

2023年9月現在, 以下の空港への航路が就航しています.

但し, 羽田空港以外は1日1〜3往復程度の運行です. スケジュールには十分ご注意ください.

岩国錦帯橋空港 (IWK)

岩国錦帯橋空港広島県の西隣, 山口県の空港ですが, 広島市街からのアクセスが可能です. 広島市街から見て西側の, 宮島などに立ち寄る場合は岩国錦帯橋空港を利用するのも選択肢となります.

2023年9月現在, 以下の空港への航路が就航しています.

但し, 那覇空港便は1日1往復の運行です.

鉄道

鉄道を使う場合は, 広島駅の山陽新幹線を利用することになるでしょう. 山陽新幹線の最速達列車は東海道新幹線との直通運転もあるのぞみ号と, 九州新幹線との直通運転があるみずほ号です.

のぞみ号, みずほ号は全列車広島駅に停車しますが, 途中停車駅は列車によって変わる(東海道新幹線ののぞみ号のように, 東京→品川→新横浜→名古屋→京都→新大阪, のような固定パターンの停車駅ではない)点には注意が必要です. そのため, 以下に記載している所要時間はあくまで一例です.

関東/中部方面から

まずは東京駅から新幹線(のぞみ号)を利用する場合の所要時間は約4時間です. 4時間は結構長いな... と思われるかもしれませんが, 仮に飛行機を使ったとして,

  • どれだけ遅くても30分前には羽田空港に到着しておく必要がある
  • 広島空港までのフライトは約1.5時間
  • 降機後, 約50分のバス移動が必要

...を考えると, 少なくとも3時間は必要になることがわかります. 空港までの移動が遅延した時に備えてもう少し早めに羽田空港に到着するようにしたり, 広島空港での降機に時間がかかった場合(手荷物の受け取り等)を考慮すると, 案外新幹線と飛行機で移動時間はトントンになるかもしれません.

また, 名古屋駅から新幹線(のぞみ号)を利用する場合の所要時間は約2時間20分になります.

関西方面から

新大阪から新幹線で広島に向かう場合, のぞみ号に加えてみずほ号も選択肢になります, 所要時間は約1時間30分です.

なお, YAPC::Hiroshima 2024開催日である2024年2月10日(土曜日)の新大阪駅への終電は広島駅22時12分発/新大阪駅23時37分着のみずほ614号となります.

九州方面から

博多から新幹線で向かう場合はのぞみ号もしくはみずほ号が候補になります. 所要時間は約1時間10分です.

熊本からはみずほ号で約1時間40分, 鹿児島からは同じくみずほ号で約2時間20分程度です.

四国方面から

四国方面から向かう場合は, 特急で岡山駅まで移動し, そこから新幹線に乗換えるルートになります. 岡山駅から広島駅までは, 新幹線ののぞみ号またはみずほ号で40分程度です.

その他

出発地によっては, 高速バスや夜行バスが効率的な場合もあります. これについては, ルートや運行会社など選択肢が多岐にわたるため, 割愛します.

特筆すべき交通機関として, 愛媛県から向かう場合は航路を使う選択肢があります. 松山観光港から呉港もしくは広島宇品港までフェリーと高速船が就航していますので, これを利用することができます.

さいごに

あくまでこの記事でご紹介した交通手段は代表例であり, 出発地や滞在日数などによって最適な交通手段は変わってきます. あくまで参考情報としてご活用いただき, YAPC::Hiroshima 2024を最大限楽しめる旅程を是非組み立ててください.

「広島に行く」ということを考えると, 交通手段と並んで重要なのが宿泊地の情報です. これについても, 近日中に情報をまとめてご紹介できるよう手配を進めています. もう少々お待ち下さい.

「YAPC::Okinawa 2018 ONNASON」を運営した二人に聞く、沖縄の技術コミュニティとYAPCとのつながり(後編)

2018年3月に沖縄・恩納村で開催された「YAPC::Okinawa 2018 ONNASON」(以下、YAPC::Okinawa)で、当時学生として運営に携わった八雲アナグラ(@AnaTofuZ)さんとcodehex(@codehex)さんに、YAPC運営の思い出や沖縄県内の技術コミュニティの活動、今後のYAPCについて思うことなどについて座談会形式で伺いました。聞き手はkobaken(@kfly8)です。前編はこちらです。

当時の沖縄には「やりやすい環境」があった

――感覚的には、学生同士で勉強会を開くのはイメージしやすいと思うのですが、社会人もいるコミュニティを開催・運営しながら盛り上げていくという、結構ハードルが高いと思われることに、なぜチャレンジしたんでしょう?

アナグラ 割と学内と学外であんまりその壁がなかったんですよね。全部同じ感覚でやってたので。あの時の沖縄はやりやすい環境だったんじゃないかと思います。

codehex 他のメンバーが割とプロフェッショナルだから、学生としてはWebアプリの開発なども含めてフィードバックをもらえるのも大きかったですよね。Yomitan.pmのオーガナイザーだったmasakyst(@masakyst)さんとか、実は“つよつよエンジニア”だから。

――社会人とも自然に交流しているという感じだったんですね。

アナグラ 普通に「強い」エンジニアたちがその辺で飲んでいるのが沖縄の良いところという感じがしますね。初心者向けだけじゃなくて、「全員いる」。

codehex カバーしている技術領域の幅が広いですね、確かに。「入門から応用まで」みたいな感じで。

今は僕とアナグラくんがOkinawa.pmの顔みたいになっているのかもしれないんですが、Yomitan.pmだった頃はさっき話に出たmasakystさんという方が主催していたんです。東京から移住してきた方で、場数を踏んでいて、だいたい何でも話ができる社会人の方だったんですね。他に2~3人いて、メインでは5~6人でOkinawa.pmを運営していました。

沖縄県外とのつながりが生まれて育っていった

――今の生活に影響を与えているような、印象に残っている出来事があれば、教えていただいてもいいですか?

アナグラ あんまり覚えてない……(笑)。覚えてないというか、Okinawa.pmが原体験になっていて「そこで育ったので……」っていう感じで、何とも言えないですね。

codehex papixさんが沖縄に来始めたのはいつでしたっけ? 全然覚えていないんですが、不思議に思っていて……。それまでずっと沖縄の人たちだけが集まっていたのに、急に県外から人が来始めるきっかけがあって、そのタイミングから結構盛り上がったんじゃないかと思います。僕はそういうことがきっかけで東京の会社に就職することもできたんですよね。

アナグラ 僕が初めて行ったPerl入学式 in沖縄(2016年6月)に、papixさんが来たんじゃなかったかな。

perl-entrance.blog.jp

codehex Perl入学式が最初だっけ?

アナグラ  この時にはもうcodehexさんとpapixさんは知り合いになっているから、この前にどこかで話してたんですかね。

codehex papixさんが確か1回、沖縄に来たことがあったんですよね、Yomitan.pmか何かに……。マジで覚えてない!

アナグラ これだ、この時じゃないかな。

papix.hatenablog.jp

codehex よく見つけられるな……。本当だ、「LT始まった!! #yomitanpm」っていうtweet(現ポスト)の写真に写っているのが僕ですね。

codehex Yomitan.pmはこの頃、「いぶし銀次郎」という居酒屋で開催するスタイルになったんですよ。

アナグラ そう、我々の聖地みたいな場所です。大学に近いんです。

codehex その聖地にプロジェクターを持っていって、広めの宴会席を確保して、壁にスライドを映すスタイルでやっていました。そうそう、確かYAPC::AsiaにYomitan.pm全員で行ったんですよ。

okinawa.pm.org

codehex そこで何かしらの交流が生まれて、もしかしたら誰かが「じゃあ行きますよ」っていう話になって、次々と来るようになったのかな……。

アナグラ papixさんが沖縄に来るようになったのはその時からじゃないですかね。僕は、その時はまだコミュニティには参加していませんでした。

――県外から人が来ることで、何か良い影響はありましたか?

codehex 僕の場合は、papixさんが当時在籍していたガイアックスインターンをやるという話があり、papixさんから「おいでよ」と言ってもらったという経緯で、初めて東京の会社で経験を積むことができたというのが、まず1つあります。もう1つは、どうしても沖縄って県外とのつながりがなくて、当時は、県外から人が来ることでつながりを確保できたことは割と大きいなと思っていました。アナグラくんはどうだった?

アナグラ 俺はpapixさんに紹介されて「はてなインターンに行って、終了」みたいな感じだったと思います。僕もcodehexさんと同じですね。

codehex papixさんのことは「すごく面倒見がいい人」だと思ってました。

――今回、もしpapixが聞き手をしていたら、今の話は聞けなかったかもしれませんね。

アナグラ papixさんがいたら「老害ですよ(笑)」とか言い始めると思います。

codehex 徐々に県外とつながりができ始めた2016年に、「ハッカーズチャンプルー2016」(以下、ハッカーズチャンプルー)が開催されて、そこに“Perl界隈の強い人”が来てくれるようになったんです。僕がGoを始めたきっかけは、ハッカーズチャンプルーに来たsongmu(@songmu)さんにGoについて教えてもらったことでした。

アナグラ 前夜祭の時に、バーの隅っこでソファに座りながら話してましたね。

codehex 当時はこっそり授業中にGoを触ってたんですが、全然頭に入らなくて。Goをがっつり触っていたsongmuさんに「Goの良い感じのライブラリないですか?」って聞いて、そこでしっかり教えてくれたから、僕はGoに入門できたんです。沖縄にいない“つよつよエンジニア”と交流する機会はそのあたりから増えたなと思います。

YAPC::Tokyo 2019前夜祭でのcodehexさん
YAPC::Tokyo 2019前夜祭でのcodehexさん

飛行機に乗らなければ聞けない話が、YAPCを開催することで沖縄へやってくる

――YAPC::Asiaでpapixと知り合って、東京ともつながりができて、ハッカーズチャンプルーに県外から人が来て……ということだったんですね。

codehex papixさんの口コミで、ハッカーズチャンプルーのことを「なんか良い」「最高だった」みたいに言ってくれたから、注目され始めたんじゃないですかね。songmuさんも東京に戻ってから「良かった」とお話しされたようで。そういう繰り返しで、皆さんが来てくれるようになったと思っています。

――2人がYAPC::Okinawaを運営している時、codehexさんは学生でリーダーでしたよね。学生時代の僕だったら全然考えられないことで、技術カンファレンスに参加しても「話のレベルがちょっと高すぎる」「知らない人だらけで怖い」なんて思うだろうし、そういうふうに考える学生がいてもおかしくないと思うんです。なぜ「運営しよう」と思ったんでしょう?

アナグラ 「YAPC::Okinawaをやろう」ということになったのは、とーばるゆー(@toubarumba)さんが「YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO」に行ったのがきっかけだったことは知っています。「みんなでやる」っていうことになったからやろうってなった感じです。

codehex やる気はアナグラくんが一番あったと思うけどね。

アナグラ あの時は「なんとかなるんじゃないか」みたいな流れがありましたね。

codehex そうですね。YAPCを開催するとは思わなかったね。

アナグラ papixさんが無茶苦茶熱くて、酔った勢いで言ってきたので、「やるぞ!」となった、みたいな感じです。

――その話だけ聞いていると「乗せられてやった」ように聞こえるところもあるけれど、たぶん「大変なことがいっぱいあったと思うけどそれでもやりきった」と思っていて、そこには自分自身に何か動機がないとできないんじゃないかと。個人的な動機はありましたか?

codehex 当時は技術共有の機会、チャンスがあまりありませんでした。Okinawa.pmを開催する理由としては、フィードバックをもらえるし、自分が知らない話も聞けるのが一番大きかったんですよ。YAPCもその延長だったかなと思っています。

今ではクラウドのプラットフォームなどがそろいつつありますが、当時は全然そんなものはありません。力技でガンガン勝負する時に、そういった情報は沖縄には全然なくて、実践的な話は全部県外にありました。YAPCを開催できれば「その知識が沖縄に集結するじゃん、すげー」、それが一番動機としては大きかった気がします。沖縄では聞けない話を聞きたかったというのは、みんな一致してたんじゃないかな?

アナグラ 普段だったら金を払って飛行機に乗らないと聞けない話が多いですから。YAPCを開催すれば、向こうからやってきますから。

codehex YAPC::Okinawaの会場はOIST(沖縄科学技術大学院大学)だったんですが、那覇空港から遠いんです。車で1時間半ぐらいのところなので、バスを手配して行って。バスで移動するのも最初はみんな不安がっていたんですが、全然苦にならなかったと言ってくださって。OISTが沖縄で一番Wi-Fiが強くて、コンセントもいっぱいあって、エンジニアに優しい環境だったんです。あとは会場が安い!

――あんな美しいところで会場が安いだなんて、すごいですね。

codehex 「めっちゃ良い!」と思ったのに、「むしろ本当にこんな値段でいいんですか?」となりました。

アナグラ 下見で行った瞬間に「ここで」ってなりましたよね。

codehex そうそう、「ここでできたら絶対楽しいじゃん」って盛り上がりました。

――県外からエンジニアが集まって普段聞けない話を聞けることが現実になって、実際にはどのように感じましたか?

アナグラ 運営はトークを聞けないっていう悲しい問題がありまして。僕らがあの時話を聞いてどうこうって感じじゃなかったですね。

codehex 確かに。あんまり聞けなかった。

アナグラ YAPC::Kansai 2017 OSAKA(以下、YAPC::Kansai)にいって会った東京の人が、沖縄に来て、沖縄の知り合いとしゃべってる姿はよかったです。僕はYAPCにかこつけてonishi(@yasuhiro_onishi)さんを沖縄に呼べました。イベントをきっかけに話したい人を連れて来られるのはいいですよね。

codehex 懇親会がメインになりますよね。

アナグラ そうそう。

codehex 最初は全然技術がわからないから、「何言ってるんだろう、すごい」「こんなことできるようになるのか?」みたいにしか聞いていなかったですね。でもそういう驚きがないと、そもそも「これぐらいのレベルに到達するにはどうしたらいいんだろう」とか考えなかったんだろうなという気がします。指標が存在しなかったですから。

YAPCで話しかけた人がすごいエンジニアだった

――エンジニアに「そのレベルになるにはどうすればいいか」と実際に聞いたことはありますか?

codehex 僕は実は、YAPC::Asiaの時にtokuhirom(@tokuhirom)さんに聞きました。「今までどういうことをやってきたんですか?」って聞いたら「コードを書く」「コードを読む」しか返ってこなくて「じゃ頑張ります」って解散した記憶があります。

――それは真実でした?

codehex やっぱり真実じゃないですか。YAPC::Asiaの時に、懇親会の会場でみんなお酒を片手に持って雑談しまくる雰囲気だったんですが、知らない人がいっぱいなので、Okinawa.pmの誰か 1人と一緒に話を聞きに行くみたいな体制でいろいろと話をしました。

「こういう技術ってどうやって身につけたんですか?」って聞くんですが、帰ってくるのは「うーん、わからないけど、とりあえず今の技術力だったから、いろいろやってたら今になった」というような、ふんわりとした回答しか帰ってこないので、「きっとそうなんだろう」って当時は信じてましたね。「今もそうだな」というのが、振り返ってみた感想です。

――アナグラさんはいかがですか?

アナグラ 「話していた人が意外とすごい人だった」という体験が結構ありましたね。最初は、YAPC::Kansaiでまこぴー(@mackee_w)さんのところに連れていかれて、まこぴーさんがあんなにすごい人だと思っていなくて。昔は雑に自分のプログラミングの相談をしていた気がします。

codehex まこぴーさんは「一般人」って感じを出してますよね。めっちゃ強いのに。

アナグラ 僕はどちらかというと、YAPC::Tokyo 2019(以下、 YAPC::Tokyo)の方が記憶が強いのかもしれないですね。登壇してなんだか吹っ切れたのがあの時だったので。

アナグラ YAPC::Tokyoで昔のPerlをビルドする話をした時に、そこそこ盛り上がってよかったとか、この方向でよかったんだなと思えるようになりました。あの時ははてなインターンの影響でちょっと病んでいたので……。

speakerdeck.com

codehex 今となってはいい思い出みたいな感じですか?

アナグラ 定期的にネタになってる気がしますね。現はてな社員なのに。

――YAPC::Tokyoの時、アナグラさんは全部コンプリートしていた気がしますね。トークやって、LTやって、スタッフやって……。「手伝って!」ってお願いしたんです。

アナグラ そういえば現場のスタッフもやっていた気がします。

codehex なんだかすごかったね。

YAPC::Tokyo 2019で登壇した際のアナグラさん
YAPC::Tokyo 2019で登壇した際のアナグラさん

anatofuz.hatenablog.com

講演内容がわからなくても、懇親会で知り合えれば面白い

――学生で技術カンファレンスへの参加に迷っている人がいたら、どんなふうに声を掛けますか?

codehex 今はいろいろなプラットフォームやSaaSが出ていて、QiitaもZennもあって情報量も増えていますし、1人で簡単にアプリを作っている人って増えている気がしています。逆求人のイベントに行ったことがあるんですが、そこで学生の方と話をしたら「自分でアプリ作って運用しています」というような人たちばっかりで。「どうか来てください」という声掛けになりそうです。

アナグラ 僕は学生の時、「そんなに強くない」という自負が強かったので、「娑婆のエンジニアがどうなってるか」を知りたかった。あと、同世代の友達ができたのがよかったんですよね。沖縄の同じ情報系の大学にいても同じ目線の人ってそんなにいなかったので、あの場にいる人はいるだけで「気持ちがある」人が多いと思います。そこがよかったと思っています。普通に友達作り、知り合いを増やすために来てもらいたい気がしますね。

codehex マジで知り合い作りが一番良いですね。

アナグラ YAPCのようなイベントに行かない限り、Twitterでしか知らない人とか多いですからね。最近はリモートワークが多いから特にそうかもしれません。完全にオフ会のノリで来てもいいかも。YAPC::Kyoto 2023の時は、沖縄から来た後輩が学生支援制度を利用して来た人とごはんを食べに行ったりして盛り上がっていて、よかったと思っています。

codehex アナグラくんは人の縁を広げていくのがとてもうまいんですよね。僕は全然できなかったから、すごいなと思いながら見てました。

アナグラ 僕は最近リモートになってしまってからそれができなくてつまらないですね。自分がコミュニティに行けなくなっているから、今まで好きだったことができないのはもどかしいです。

――YAPC::Hiroshima 2024では絶対懇親会をやるので、楽しみにしていてください。

アナグラ 懇親会が本番ですからね。YAPCの登壇内容は、ぶっちゃけ開発知識がない人だったらわからないかもしれない。その後を楽しみにして来る方がいいと思うんです。新しく来る方がいるとすると、そこを一番伝えたいです。

codehex YAPC::Kyotoには、「全然わからない」っていう人と一緒に行ったんです。今の会社の同僚と参加して、その同僚の友達も本当にプログラミング初心者で、どこを目指せばいいのかわからないと言っていて。そこにrebuid.fmの@miyagawaさんが来ていて、会えて感動して泣き出すということがあって、「すごい、なんかいいな」と思いながら見ていました。

codehex.hateblo.jp

――YAPCに来て、PerlにしろPerlではないにしろ、話している内容がわからなくても楽しめると思いますか?

アナグラ それを「面白い」って言ったら完全にうそだと思っています。懇親会に行って、他の人としゃべって、知り合いが増えると、たぶん面白いと思いますよ。

codehex YAPC::Kyotoに一緒に行ったプログラミング初心者の人が「プログラミングですごいと思っていたのは会社の上司しかいなかったけれど、ここに来たらみんなすごすぎて、こういう世界があるんだ……」って言ってました。振り返ってみると、何もわからなかった時って、何がすごいかもわからないけど「すごい」だけはわかるんですよね。周囲の人にも「それってどうやってわかるようになるんですか?」というような雑な質問しかできないかもしれないですが、そういう適当な会話から交流が生まれる良い機会じゃないでしょうか。

――お話を聞けて、運営をやってきてよかったと思いました。ありがとうございました。

* * *

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